にじいろレイク

2022年09月09日

 写真は、多賀町にある胡宮神社です。聖徳太子ゆかりの神社で、創建は飛鳥時代と伝えられています。子供が「にじいろレイク」に行きたいというので、休日を使って滋賀県を探索しました。これは、「にじいろレイク探検隊」というトヨタモビリティ滋賀さんの企画で、滋賀県の柱や木、建物に貼り付けてある暗号をヒントに、各地に散らばる十九個の宝箱を探し出すという大人泣かせの企画です。例えば、湖南市であれば三雲城跡に向かいます。三雲城に向かう道の途中、石部宿を通ります。ここが、東海道五十三次の51番目の宿場街なんだなと、普段何気なく通り過ぎている場所でも昔の情景を思い浮かべてしまいます。三雲城は山城なので、猛暑の中、山を登っていき、山頂までくると、湖南市が一望できる絶景が待っていました。長浜市であれば、木之本駅周辺を歩きます。木之本は北国街道といわれ、北国街道と北国脇往還が交わる宿場街として栄えた場所です。山路酒造や冨田酒造といった400年以上の歴史を持つ古い酒屋があり、名酒の試飲ができます。写真の胡宮神社にも伺いました。私は滋賀県に居住して、30年近くが経とうとしていますが、このように各地をゆっくりじっくり散策したのは初めてで、滋賀県の歴史、食文化がこんなにも素晴らしいものだったのかと気づかされました。

 大学時代は柔道部に所属しておりましたので、ひたすら筋肉を鍛えていましたが、その傍ら、滋賀医大の名物教授であった人文地理学の井戸庄三教授が主催する歴史地理研究会にも参加させてもらっていました。井戸先生は常々、医師たるものは地域、地域の歴史を理解しなければならないという信念をもっておられました。先輩方と共に滋賀県を散策した後、井戸先生を囲んでお酒を飲むという会で、井戸先生の口から湯水のようにでてくる滋賀県の歴史、地理の話を聞かされました。私も、おそらく先輩も、歴史や地理にそれほど興味がなかったと思うのですが、井戸先生の人柄が好きで、楽しくお酒を飲んで集まる会という認識でした。2005年に亡くなられましたので、もう17年が経ちましたが、滋賀県の史跡に触れると、井戸先生のことを思い出し、すこし寂しくなります。 

 以上、せっかくの休日を、猛暑の中、滋賀県を探検するという、つらい企画に挑戦したわけですが、大変満足でした。暗号や宝箱の場所はちょうどよい具合に配置されていて、また、企画にあたって、子供の危険がないように留意したり、また地域の承諾を得たりなど、トヨタさんはなかなか大変だったかと思います。次、車を買い換える時はトヨタ車にしようと思います。

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