ノババックス社のコロナワクチンは期待できます。

2021年12月17日

先日木曜午後は、手術を休止して、ピアザ淡海に行ってきました。補聴器販売技能向上研修会という日本補聴器工業会が企画担当している研修会に講師として招かれました。滋賀県内外からメガネ屋さんなど補聴器販売に関わる方が参加されておりました。草津近辺からの参加者は少なく、少し残念でした。約1時間、聴覚の仕組みと検査、高齢者難聴について講演してきました。かなり専門的な内容でありましたが、みなさん最後まで熱心に聴講していただきうれしく思いました。

ところで、厚生労働省が武田製薬と2022年初頭にノババックス社のコロナワクチン(NVX-Cov2373)1億5,000万回分の供給を受ける契約を締結しました。

ファイザーワクチンやモデルナワクチンはmRNAワクチンですが、ノババックス製コロナワクチンは組み換え蛋白ワクチンです。これは、現在B型肝炎ワクチンや、海外のインフルエンザワクチンと同じ仕組みのワクチンで、副作用が少ないワクチンです。治験での接種方法は3週間に1回の合計2回接種です。冷蔵保存可能で、日本の工場でも製造しています。国内で認可されれば、スムーズに流通するのではないでしょうか。

New England Journal of Medicineという信頼性の高い雑誌に大規模無作為ランダム化比較研究の結果が掲載されています。結果をみると、ファイザーやモデルナ社製のものと比較して有効性は同等で、副作用はかなり軽減されています。論文の結果を要約すると、15187人が参加(うち65歳以上が27%)、有効性は89%でした。副作用として、2回目接種後、頭痛、筋肉痛、倦怠感を認めた方が40%くらいあり、2日以内に軽快しています。重篤な副作用として、40度以上の高熱が3名に観察されています。

現在国内では治験中ですので、もうしばらく時間がかかると思いますが、3回目の接種としてノババックス社のワクチンを選択できるようになるかと思います。

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