妊婦さんへ サイトメガロウィルス感染にご注意を ①

2020年09月08日

サイトメガロウィルスは、多くの方は、幼小児期に不顕性感染の形で感染し、生涯その宿主に潜伏感染しています。健康な状態では、あまり問題は起こしませんが、免疫が落ちると再活性化し、様々な病気を起こします。

妊娠中にサイトメガロウィルスに感染することで、胎児に様々な影響がでてきます。

胎生期のサイトメガロウィルス感染を、先天性サイトメガロウィルス感染症といいます。様々な合併症が出現する症候性と、合併症がほとんど出現しない非症候性に分類されます。

症候性:網脈絡膜炎、知的障害、痙攣、脳性麻痺、感音難聴、肝脾腫、出血斑、肝脾腫、子宮内発育遅延など

非症候性:まれに、感音難聴、運動発育遅滞

30%程度の妊婦さんは、サイトメガロウィルスに対する免疫を持っていません。

もともと日本は、妊婦さんが免疫を持っている場合が多かったのですが、近年、免疫を持っていない方が多くなり、30%程度の妊婦さんで、抗体がないといわれています。

そして、免疫がない妊婦さんのうち、1-4%で妊娠中にサイトメガロウィルスに初感染するといわれています。妊婦さんが初感染した場合、胎児に感染してしまう確率は、30-50%といわれています。

サイトメガロウィルスに免疫があった場合でも、再活性化や、異なる株の再感染によっても胎内感染が起こってしまうこともあります。

妊娠中は、特に清潔に注意して

6歳までのお子さんは、サイトメガロウィルスを唾液や尿から排菌している可能性があります。妊娠中は、お子さんの唾液、尿の扱いに注意しましょう。

おむつ交換や鼻漏、よだれの手当をした後は、しっかり手洗いしましょう。

子供の飲み物や食べ物を共有しない。

子供とキスをしない。

参考文献

守本倫子 胎生期感染による先天性難聴 JOHNS 2018

森内浩幸 先天性サイトメガロウィルス 周産期医学 2014

Wang C, et al. Attribution of congenital cytomgalvirus infection to primary versus non-primary maternal infection. Clinical infectious disease 2011

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