抗原検査の精度

2022年02月15日

当院では、何らかの症状がある方には、まず、コロナ抗原検査を実施し、陰性であればPCR検査を追加して実施します。抗原検査は一定量以上のウィルスがいないと検出できませんが、15分で結果が判明します。一方、PCR検査は少量のウィルスでも高感度で検出できますが、結果判明まで、現在2-3日要しています。

これまで当院で抗原検査とPCR検査をセットで行った患者さんのデータを集計しましたところ、(PCR検査の精度が100%と仮定した場合)当院での抗原検査の精度は93%(134例/144例)と良好な結果でした。つまり、抗原検査で陰性なら、93%の確率でコロナでないといえます。一方、7%の方が、コロナ感染でした。

抗原検査は鼻腔を擦過して行っています。検査精度を高めるためには、確実に鼻腔前方を拭う必要があり、この操作は、非常に苦痛を伴う検査です。将来的には、PCR検査は減ってきて、抗原検査が主流になってくると思いますので、苦痛を軽減する方法はないかと試行錯誤しています。

オミクロン株が大流行しています。感染によりワクチンの効果、重症化率、感染力など多くの研究が報告され、色々わかってきています。私自身もコロナ患者さんを多く経験することができ、大変勉強になりました。時間があればブログに上げていきます。罹患すると、インフルエンザの時のような、かなりつらい全身症状がでて、心配になるかもしれません。自宅療養のかたの電話相談も行っていますが、重症化の目安となる肺炎の兆候はパルスオキシメーターがないとわかりません。コロナ感染は身近に迫っています。安価なものでもよいので各自パルスオキシメーターを持っておいて欲しいです。

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