朝が気持ちよい季節になってきました。

先日、身体障害者福祉医療講習会・全国補聴器キーパーソン会議に出席してきました。認知症の発症危険因子の中には、医学的な介入で回復可能な因子がいくつかあります。例えば、糖尿病、肥満、喫煙といったものですが、この中で最も大きな要因が難聴であることが明らかになっています。（2020年Lancet国際委員会の報告、危険因子のうち、介入可能な因子の割合が全体の40％あり、そのうち難聴は8％を占める。）そこで、現在、老年性難聴に早期から補聴器装用を励行することで、認知症の発症を予防することができるのはないかと、臨床研究が行われています。

難聴があれば補聴器装用を勧めていきたいところです。しかし、補聴器は高価なものです。当院でも、低価格で良質の補聴器を選択していますが、それでも片耳10万円以上します。そこで、新潟県や東京都の一部では、軽度・中等度の難聴高齢者に補聴器購入の際、わずかですが補助がでるようになったそうです。この流れは徐々に全国に広がってくるのかと思います。

私生活では自転車も頑張っています。先日は、早起きして、庭の植物に水やりしてから、ストレッチの後、1時間ほど自転車で山登りに行ってきました。帰宅後、シャワーを浴びてからコーヒーブレイクしていると、玄関から「カコーン」と、新聞が投函された音が聞こえました。診療開始まで3時間以上、何をしようか。